現状、やりがいのある仕事を見つけられていない。どういう仕事が自分にとってやりがいがあるか分からない。そういう人は多いのではないでしょうか。
この記事では、やりがいのある仕事を見つけるにはどうしたら良いか、について解説します。
「やりがい」とは何か
まずは辞書の意味を確認します。
やり甲斐
読み方:やりがい
別表記:遣り甲斐事に当たる際の充足感や手応え、張り合い。過去に行った事について評価する場合は「やり甲斐があった」の他に「やった甲斐があった」とも表現する。
Weblio辞書 より引用
簡単に言い換えると、満足感があるとか、達成感がある、とも言えます。
やりがいのある仕事、とはどういうものか
では、やりがいのある仕事とはどういうものでしょうか。
大きく分けると、以下の3つが得られることだと思われます。
- 十分な収入
- 過不足の無い人との繋がり
- 業務上の満足感・達成感
1つ目は収入です。自分が生活をしていくのに十分なだけの収入は、やはり必要不可欠です。とは言え、収入が多ければ多いほどやりがいを感じられるのかというとそんなことは無く、自分として納得できる金額がもらえる仕事であることが重要です。
2つ目は人との繋がりです。これも、多ければ多いほど良い訳では無く、自分にとっての最適な度合いであることが重要です。全く人との繋がりを欲していない人も中にはいるかと思いますが、大抵の人は、ある程度の人の繋がりを求めているのではないでしょうか。
3つ目は業務上の満足感・達成感です。収入と人との繋がりが過不足無く得られたとしても、やはり毎日取り組んでいる業務そのものから得られる満足感が無いと、その仕事を続けることは段々と難しくなってきます。
どうすれば、やりがいのある仕事を見つけられるのか
1.自分が何を望んでいるのかを明らかにする
まずは自分を知ることが重要です。上記で挙げた3つの要素について、それぞれ自分が何を望んでいるのかを紙に書いてみましょう。
収入であれば、年収いくら欲しいのか。現状と比較した時に、いくらアップさせたいのか。それとも、ある程度は少なくなっても構わないのか。結婚や出産・育児といったライフプランを考慮しつつ、長期的な目で見た時に必要となる収入額を考えることも大事です。
人との繋がりについては、学生時代やこれまでの社会人経験を踏まえて、自分はどのような人との繋がり方を欲しているのかを考えてみましょう。例えば、学生時代の部活はサッカー部に所属していて、チームで一つの目標を見据えつつも、試合では個々人の判断で動く必要があった。自分はそういった繋がり方が性に合っているので、仕事においても、チームには所属しつつも個人プレーができる環境が合っている。といった具合です。
ここでのポイントは、「人間関係に疲れているので今は一人になりたい。。」といったメンタルに引きずられてしまう可能性があるので、過去を振り返って自分が楽しかった場面ではどういう人間関係だったのかを分析してみましょう。
業務における満足感についても同様に、過去を振り返ることが重要です。サッカー部の例で言うと、自分はストライカーとして点を取ることに満足感を得るのか、はたまたディフェンダーとして点を取られないようにきっちりと守ることで満足感を得るのか、といった分析が必要です。
2.現状の仕事で何が不足しているのかを分析する
自己分析が完了したら、次は現状の仕事において不足している要素を分析しましょう。
これは単純に、今の仕事では足りていない要素を挙げていき、紙に記録しましょう。
3.不足している要素を満たすにはどうしたら良いかを検討する
次に、不足している要素それぞれについて、どうしたらそれが満たされるかを検討します。
その際に、大きく三つの選択肢があります。転職するか、現職のままか、今の会社で部署異動するか、です。
収入の場合は、転職することが一般的ですが、現職のままで収入を上げる方法を模索することも考えられます。転職の場合は転職サイト等で検索する、転職エージェントに登録する、といった方法が考えられます。
現職のままで収入を上げるためには、会社の評価制度を詳しく知る必要があります。会社によっては非公開であったり、曖昧であったり、上司の気分次第で決まってしまうケースもあるかとは思います。その場合は、自分の上司にどうやったら収入がアップできるのか、直接聞いてみるのも手です。答えてくれない場合は、さらにその上の上司、聞けるのであれば社長に聞くのがベストだと思います。
人との繋がりは、まずは職種が大きく関係します。一人で完結する仕事がしたいのであれば、そういった職種を選択する必要があります。例えば営業職は求人数も多く、転職しやすい職種です。又は専門的な仕事の多くは一人で完結するものが多いです。士業であったり、特定の資格が必要な仕事が該当します。
逆にチームでの仕事を求めている場合は、さらに詳細な検討が必要です。業種、大企業か中小企業か、都会か地方か、老舗かベンチャーか、などなど、多くの条件が関係してきます。さらには入った後の部署や既にある人間関係にも依存するため、完全に自分の望む環境を手に入れることは難しいとも言えます。そのため、転職をする際には、転職先企業の内情を知る必要があります。これには、企業の口コミサイトやその企業にいる知人、人材紹介会社からの情報などが活用できます。
業務の満足感については、自分が過去に満足感を得られた事柄について、その中のどういった要素が自分の満足に繋がっているのか、抽象的に理解する必要があります。サッカー部で点を取った時の満足感で言うと、それはチームを勝利に導いたことによる満足感なのか、自分の能力の高さを証明できたことによる満足感なのか、練習の成果を発揮できたことによる満足感なのか、といった具合です。
過去の体験からそうした自分の満足感の源泉を特定することができたら、そうした満足感を得られる仕事とはどういうものか、検討します。例えば、自分はチームを勝利に導いた時に満足感を得られていたと分かったのであれば、同じようにチームで取り組む仕事、かつ他者との競争がある仕事を選ぶのが良いでしょう。
自分がどうしたら仕事で満足感を得ることができるのか、より詳細に知りたい場合はこちらの記事も参照してみてください。
最後に
やりがいのある仕事を見つけるためには、まずは自分自身を深く知ることが重要だということをお伝えしました。
なかなかすぐに、自分が望む仕事を特定することは難しいと思いますが、今後からは日常生活の中でも「十分な収入」「過不足の無い人との繋がり」「業務上の満足感・達成感」の3つについて、考え続けてみてください。きっと徐々に明らかになってくると思います。