自分自身がどんな仕事を望んでいるのかが分かれば、やりがいのある仕事に就くことができるようになります。どうすればそれが特定できるのか、解説していきます。
自分が過去に満足感を得られた活動を分析する
何が、どう、自分にとって良かったのかを深堀する
過去の記憶を思い返してみて、自分が満足感を得られたこと、心の底から楽しかったこと、やりがいを感じていたことをピックアップします。
そして、それについて、何が、どう、自分にとって良かったのかを深堀してみます。例えば、学生生活であれば部活や勉強のこと、プライベートであれば趣味のこと、仕事であれば本当に打ち込んでいたことなど、ありとあらゆる範囲で思い返してみましょう。
次に、その活動において、自分にとって良かったポイントを抽出します。例えば私の場合、今でもゲームに熱中しており、特に最近はスプラトゥーンにハマっていました。スプラトゥーンの何がそんなに私にとって面白いのかを言語化してみたところ、「自分の努力が数値として結果に出ること」「チームプレーである=自分の働きによって仲間に貢献できること」という要素が抽出できました。
ここでのポイントは、他のことに応用できる程度に、要素を抽出化することです。例えばスプラトゥーンの例で言った場合、「インクリング(メインのキャラ)がかわいいこと」というのは、スプラトゥーン固有の要素であり、応用ができそうにありません。
これをさらに、なぜそれが自分が満足感を得ることにつながるのか?と考えて、「インクリング(メインのキャラ)がかわいいこと」⇒「自分が気に入ったデザインのキャラを自由に動かすこと」⇒「好きなデザインと関わっていること」のように、仕事として使えそうな要素まで抽象化していきます。
満足感を感じられる条件を探す
要素が抽出できたら、次にそれによって満足感を得られる条件・状況を考えてみます。
どういうことかというと、例えば「自分の働きによって仲間に貢献できること」という要素があれば、いつ、いかなる状況であっても満足感を得ることができるのか?と考えます。
すると、「いや、仲間に貢献できる要素があっても、自分が失敗した時に仲間に大きな損害を与える恐れがあると、自分は満足感を得るよりもプレッシャーの方が強いな。」と深堀りできてきます。
そこまで考えると、「仲間に貢献できること」かつ「仲間に大きな損害を与える恐れのないこと」が、満足感を得られる仕事なんだな、と分析することができます。
現状の職場でも得られるのか考えてみる
次に、上記で分析した仕事が、現状の職場でも得られるものなのか、考えてみましょう。
視点を変えたら得られることか
まずは、視点を変えたら得られることなのか考えてみましょう。例えば、「これまで自分がやっている営業の仕事は完全に個人プレーだと思っていた。でもチームで数字を達成するという側面もあるので、考えようによってはチームプレーでもあるな」とか、「今やっている事務作業は本当につまらない。でも視点を変えると、手を動かしたことが確実に結果として目に見える要素があるな」など、自分が満足を得られる要素が無いか、視点を変えて考えてみましょう。
やり方を変えたら得られることか
次に、現状の仕事のやり方を変えたら得られることなのか、考えてみましょう。例えば、「営業は個人プレーだけで進めることもできるが、自分からもっとチームメンバーと強調して進めるやり方に変えることもできるな。」とか、「事務作業の中にデザイン要素を入れてみて、ちょっと書類のデザインを変えてみたり、いつものフォーマットをきれいに整えたりはできるな」など、ちょっとした変更によって、自分が満足感を得られる要素が無いか、検討してみましょう。
他者に協力してもらったら得られること
自分だけがやり方を変えてもダメな場合は、他の人に協力をしてもらったら得られるか、考えてみましょう。例えば、「突然チームプレーに変えたいと自分だけが言い出しても難しいが、チームメンバーに協力してもらえればできそうだな」といった形です。
全て難しい場合は部署異動を検討しよう
上記で挙げたやり方でも、満足感を得られる可能性が無い、又は非常に難しい場合は、まずは同じ会社内で部署異動ができないか、検討してみましょう。
なぜなら、転職はかなりの労力と時間がかかり、またいちから会社の環境に慣れないといけないため、ストレスがかかります。その点、部署異動であれば、比較的容易に環境に慣れることができるため、コスパが良いと言えます。また、転職は失敗した場合にリカバリが難しいです。すぐにまた転職をすることは、かなりリスクがありますし、大変です。その点、部署異動は失敗した場合、その時に改めて転職をするという選択肢を取ることが可能です。
部署異動をするには人事に言おう
部署異動をするには、人事部に相談する、一択です。
まず、直属の上司に相談するのはやめた方がいいです。理由は、上司としては、部下が異動したいと言っている=自分のマネジメント能力が低いとみなされる、と捉えてしまうためです。そうすると、反対してきたり、邪魔されたり、あたなのことを悪く評価する場合もあります。なので、相談する相手は人事の人だけにしてください。
異動できなければ転職すると伝える
異動したいと人事に言ったとして、すぐに異動が叶う可能性は低いです。たまたまあなたが希望するポジションに空きがでることは少ないですし、他に異動させるべき人がいればそちらを優先させるはずです。
ですので、異動ができなかったら転職する、と人事に伝えてしまうのが良いです。「これこれこういう事情で、転職をしようと考えているが、もし社内でこういうポジションに就くことができたら、転職せずに残ろうと思う」という主旨のことを伝えます。
すると人事としては、「せっかく入社させた人材を、みすみす転職させてしまうよりは社内で活用した方が良い」と考えます。中途採用で一人を採用するのにはコストがかかります。さらにあなたがその会社に馴染むまでには時間がかかっており、また別の人を採用して一から教育するのは大変なためです。
仮に、あたなが現在担っている仕事が他の人でもできる仕事なのであれば、あなたが部署異動した代わりに別の人を異動させることで、問題なく業務を回すことができます。
そんなことを言って人事に目を付けられたら・・?
大丈夫です。まともな人事であれば、あなたがやりがいをもっていきいきと仕事をすることこそが、自分の仕事だと考えるからです。あなたが自分の望まない、満足感が得られない仕事をいやいやしているより、自分の望んだ仕事でパフォーマンスを発揮して欲しいと思っています。なので、人事としては異動を希望されることは全くマイナスではなく、むしろ喜ばしいことだと考えます。
ですが、”まともじゃない”人事の場合はどうなるでしょうか。仮に、「こいつは自分の配属された職場できちんと働くことができず、自分勝手に異動したいなどと言ってきやがった。評価をマイナスにしてやろう」という人事であったとします。その場合は簡単で、そんなやばい会社には居る必要が無いので、さっさと転職すべきです(笑)
最後に
上記で書いたことを何度か繰り返してみて、皆さんが本当に自分が望む仕事を特定し、その仕事に就けることを祈っています。結局のところ、トライアンドエラーを繰り返すしか無いですし、実際にやってみたらまた違うことが見えてくることが大半です。
ですので、一回で諦めること無く、あまり気負うことなく、気長にやってみてもらえると良いかなと思います。